それぞれの解釈

青山美智子著
「お探し物は図書室まで」ポプラ社

友人の薦めで読み始めた本です。

短編集の中につながりがあって
登場人物を追っていくのが楽しい。
途中何度かポロリとしながら
一気に読みました。

本のストーリーも人生における出来事も
人それぞれの解釈があって

あぁ、面白いなぁと思いました。

本の中に
「作り手の狙いとは関係のないところで、
そこに書かれた幾ばくかの言葉を、
読んだ人が自分自身に紐づけて
その人だけの何かを得るんです」

という言葉がありました。

同じ小説を読んでも響く言葉とか、シーンとか、
そこから受け取るものは違っていて


「そうそう!」って共感することもあるけど
「そっちに行くんだ〜」という
驚きや発見もあって新鮮です。

小説の中ので司書の小町さんが作っていた
羊毛フェルトの「付録」。

友人はキッドを買ってきて
いきなり羊毛フェルトを作り始めました。

私はそこには心が動かなかった(笑)。

秋が深まるなかで、
読書の秋を満喫しようと思います。