【梨仕事】 花の時期の過ごし方
先日、仙台にある河北新報社の
川村記者が取材に来てくれました。
収穫を迎える秋まで、
何度か足を運んでくれることになりました。
信行さんの梨栽培の話に興味津々。
イメージされていた梨農家と異なることが多く、
いろいろびっくりされていました。
そのなかのいくつかを紹介します。
➀梨畑の草を腰丈まで伸ばす。
②授粉作業は虫まかせ。
③咲いてる花をどんどん摘んでしまう。
④11月まで梨の収穫がある。
⑤冬~春に梨が食べられる。
⑥裁判品種が現在の8種からどんどん増える予定。
⑦1.5ヘクタールの畑を二人で作業。
などなど。
花の季節には満開の梨園を
イメージされる方が多いです。
しかし、フルーツガーデンは梨の花がまばらです。
春先から「蕾」「花」を摘んでいるので
まず梨園全体の花の数が一般の梨畑より少なくなっています。
花が咲いていても、必要のない場所は花を摘み
貯蔵養分が余分なところで使われることを防ぎます。
花を摘んだところは
残された葉っぱが勢いよく伸びるのがその証拠です。
そして、もうひとつの理由は
梨園全体の花が一気に満開にならないような
品種構成にわざわざしているからです。
いっぺに花が咲くと作業が集中してしまうので、
それを避けるために多品種栽培をしています。
例えば、新高が咲いた後、豊水が咲き
最後に幸水が満開になります。
品種によって開花の時期に差があることを利用しています。
作業が集中してしまう忙しい時期を作らないことは、
農作業をする上で大きなポイントになります。
以前は人工交配をしていたので
花粉つけの時期は準備も大変で
気温と天気を気にしながらの作業でした。
花の時期は一年の中で
最も神経を使っていたような気がします。
でも、今の畑は自然交配ができるので
花の時期の作業の山場がなくなった感じです。
もう、それだけで幸せです。
基本的に虫は苦手ですが、
授粉作業をしてくれる訪花昆虫に
感謝せねばなりませんね (*´∀`)♪