大熊町大規模片付け②
大熊町にある自宅の
最大の懸念材料となっていた
冷蔵庫に保管されたままのキウイフルーツ。
固体が液体となったものの
どこにも行くことができず
ビニール袋の中で異臭を放っていました。
荒れてしまった大熊町の自宅も倉庫も
私にとって、近寄りたくない
見たくない、嫌な空間になっていたのです。
今まで、大熊町に家族と立ち入りしても、
私はほとんど車の中で待っていました。
いっそのこと全部壊してしまおうか、と
義父母と考えたこともありました。
けれども、手続き上の問題があり、
壊すことから残す方へと方向転換をしました。
そして、残すのなら、
家族が帰りたいと思える空間にしようと
義父母の気持ちを確認しながら
長男が調整役となり、今日を迎えました。
二日間、東電の片付けサポートでは
作業員を増員して
丁寧に丁寧に作業を進めてくれました。
サポートしてもらったお蔭で片付けが進み
自宅にも、直売所にも、倉庫にも
わずかな命が、また
吹き込まれたように感じます。
片付けながら見つけた
数々の思い出の品とともに、
少しいい感じの場所になりそうです。
今になって振り返ると
解体工事申請の行政上の手続きが整わず、
どうにもこうにも前に進めなかったのは
「急いで壊さなくてもいいべぇ」って
信行さんの計らい(仕業)だったように感じます笑。
あー、スッキリした!!!