家屋解体立ち合い

福島第一原子力発電所の立地町である
大熊町の自宅の様子を報告します。

今日は家屋解体の立ち合いで現地に行きました。

環境省一名と解体業者の鹿島JV二名。
取り壊すものと残すものの確認です。

解体申請の手続きも確認作業も
なかなかサクッと行きませんが、
これは仕方がないですね。

梨畑は二年前にすでに更地となっており
今回は離れや物置の解体です。

母家と直売所は残すことになりました。

母家と直売所は
生存していない祖父の名義になっており、
それを現存していない関本農園が
賃借契約をしているため、
手続きが複雑すぎて途中断念しました。

残すならきれいな状態で残したい。
子ども達が後で困ることのないように。

そんな思いで手続きを進めていましたが
「残して欲しい!」という長男の声があり
手続きが上手くいかなくてよかった!と
ホッとしているところです。

いつかは取り壊すことになるでしょうが
その時は子ども達に決断を委ねようと思います。

町内のあちこちにあった梨畑が更地となり、
団地や住宅が取り壊されています。

車で走っていても目印が無くなり
何度も道を間違え、浦島さん状態です。

一人での大熊滞在は
いろんなことを振り返る貴重な時間となりました。1

5年しか住んでいない私ですが
やっぱりここは心のふるさとですね。

使い込んだトラクター二台。

撤去するために車体番号などを記入。

1996年、結婚したときに建てた家。
私たちの新居は両親の隠居になっていました。

壊れた勝手口はイノシシの出入り口に。

2011年の地震のあと、
片付ける間もなく避難したため荒れ放題です。

母屋裏に一年分の味噌を仕舞っていた小屋がありました。

梨畑だった場所はすでに更地になっています。

10年以上放置されてもツツジは咲いています。
植物の生命力ってすごいですね!