【奥会津大学】 民俗学
24日の水曜日、奥会津大学に行ってきました。
案内人養成コース 民俗学
奥会津に生きる人々の暮らし
~ 民具が語る奥会津の暮らし ~
講師は福島県立博物館の専門委員
民俗学専攻の佐々木長生さんです。
午前中に奥会津の暮らしについて講義を聴き、
午後は実際に民具が保管してある資料館へ。
佐々木先生は只見町史の民俗編の調査・執筆を
されており「只見に来るとワクワクする」
という大の只見好き。
民俗学じゃなくて民俗「楽」じゃなくちゃ!
というダジャレ好きの素敵な先生でした。
「すべての民具に戸籍がある」という表現を
されていましたが、保管されている民具は棚に
整然と並べられ、いつ、どこで、どんな風に
使われていたか説明が書いてあります。
ほかの地域の人が「こう使ったのではないか」と
想像したのではなく、地元の人々の手で説明が
書かれていることに価値があるそうです。
こんな風に保管されているのは県内でも
只見町だけだそうです。只見町民の手で、
これらの民具が国指定の文化財となりました。
保管されていたもの。
模様サシコ。
別名「不寝刺(ねずさし)」という地域も。
夜も寝ずに一針一針に思いを込めて刺した。
これを日中刺すようでは一人前の女でない
と言われたそうです。
美大の学生が書いた雪道踏みの服装。
上衣:シゴトシ 下衣:カリアガリユッコギ
頭:スゲガサ、テヌグイ 背:ケミノ
足:フカグツ、ツルカンジキ
↑↑↑↑↑↑ 実物のツルカンジキ。
千歯こぎ。
職人巻物。
屋根葺き職人などは一人前になると
師匠より巻物を伝授し、弟子の育成をしながら
この地方の屋根葺きの技術を伝えてきました。
奥会津地方には職人たちが所持する巻物が
さまざまな職種にみられ、今もこの地方の
職人たちの生活に生き続けています。
スシオケ。
ハヤ、マスなどの飯鮨(イズシ)を漬けておく桶。
飯鮨は冬場の保存食として食べられていました。
三瓶さんのお宅でいただいたことがあります。
素晴らしい臭いがして、私はパスしました。
日本酒に合うそうです。
↑↑↑↑↑↑ マスドウ。
マスを捕るためのもの。
ダムの建設により伝統的な漁法も廃絶したため
幻の民具となり、地元の古老に復元してもらったそうです。
このほかにもたくさん、たくさんありました。
ちょっと鼻がムズムズしたけれど
昔の人の暮らしを想像しながら楽しい時間を過ごしました。
佐々木先生ありがとうございました。
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会社では今、震災で破損した土器の修理をしていますが、民俗資料の修理の依頼がくることもあります。
民具では、使用痕といって、積っている埃さえも、使用された当時の手掛かりになるので、クリーニングにも
注意が必要です。
考古学も民俗学もすごく奥が深いです。
その土地その土地の知恵がつまっている貴重な資料を大事に守っている、只見町は素敵な土地ですね。
資料館いつか見学してみたいです。
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コメントありがとう(*^_^*)。ほんと奥が深いですね~♪
先日の考古学の先生は震災後レスキューとして、大熊町の民俗博物館に貴重な資料を持ち出しに行ってくれたそうです。
なんだか嬉しいわ。暗くて一度しか行ったことないところだけど。
いろんなことに興味を持つと、その土地その土地のよさが分かってくるね。あちこちにお宝がいっぱいでおもしろそう。