【奥会津大学】 奥会津に来てけやれ~
奥会津案内人実践コース。
自分達で企画したバスツアーを実際に回り、
添乗員にもなっちゃいます。
受講生8名、奥会津大学実行委員4名、運転手1名。
伊南〜檜枝岐〜舘岩の名所や穴場、
興味をもった場所を訪れ、自分の調べたことを説明します。
普通のツアーじゃ行けないところ
普通のツアーじゃ聞けない話。
盛りだくさんの欲張りツアーになりました。
受講生のみなさんがみーんな私の先生です。
まずは南会津町の旧伊南村、廣瀬神社へ。
八幡造りと呼ばれる鳥居の形です。
こちらに古町祭り(部落のお祭)に使われる御神輿が入っています。
次は大桃の舞台。
昔は各地に歌舞伎の舞台があったそうです。
とてもきれいな細工が施されています。
湧き水にはサンショウウオもいるそうです。
バス乗り、桧枝岐に向かう途中屏風岩と小豆温泉を車窓から。
ここから檜枝岐村に入ります。
セイロウ作りの板倉(いたくら)。
柱を使わず厚さ10cmほどの板をセイロウのように組み合わせてあります。
釘など金具は一切使用せず、建築様式としては奈良の正倉院と同じ。
建築史上重要な文化財です。(村指定重要文化財)
六地蔵。
豪雪や干ばつなど凶作の年に「 間引き 」された赤ん坊の霊を弔い、
母親の嘆きを慰めるために建立された稚児像。
このような六地蔵は下郷町など、ほかの地域にもあるそうです。
悲しい話ですが、お地蔵さんに詳しい方が教えてくれました。
檜枝岐歌舞伎ののぼりのある通りを歩くと
水芭蕉の像から檜枝岐温泉が湧き出ています。
子供達を水難から守ってくれる水神様、橋場のバンバ。
縁結び、縁切りの神様としても信仰を集めています。
悪縁を切りたい人は、よく切れるハサミ。
縁を切りたくない人は錆びたハサミを供えましょう。
みなさんメモを取りながら、聞いています。。
すぐ先は檜枝岐の舞台(舞殿)国指定重要有形民俗文化財です。
檜枝岐歌舞伎は先祖が伊勢神宮へ参拝したおり、
江戸で桧舞台の歌舞伎を観劇し、村に伝えたのが始まりで、
以来260年以上に渡り、継承されてきました。
大桃の舞台はもう使われていないのですが
檜枝岐の舞台は、今でも年に数回歌舞伎が演じられています。
鎮守様を祭ってある駒形神社の境内が
観客席となっている素敵な作りです。
9月22日に歌舞伎が上演されると聞き、これはチャンス。
一度古典芸能の世界を肌で感じてみようと思いました。
お昼は檜枝岐ならでは裁ち蕎麦をいただきました。
丸く伸ばしたそば生地を何枚も重ねて布地を裁つように切る
ことから裁ちそばと呼ばれています。
食後はバスで移動し、尾瀬のブナ平を散策。
参加者は山歩きが好きな方ばかりで、
山のしくみや樹、草、花、キノコなどにとっても詳しい。
まるでガイド付きのツアーに参加したみたいに
いろいろ教えてもらいました。
ブナの赤ちゃん。まだ一年目。
こちらは2~300年の大木。
一時間ほどブナ林を歩き、車で移動して南会津町舘岩へ。
茅葺屋根の水引集落です。
大内宿や前沢集落が整った統一的景観なのに対し
こちらはとても素朴な雰囲気で心が和みました。
区長さんのご厚意で集落内を歩かせていただきました。
立派な茅葺屋根ですが、維持するのは本当に大変だと思います。
最後は汗を流しに湯ノ花温泉へ。
この温泉は鎌倉時代に発見されたころからずっと、
集落の人たちに大切に守られてきました。
共同浴場は200円で4か所に入れます。
一番古い湯端の湯に行きました。
熱くて熱くてびっくりしましたが、時間もなかったので
長湯せずにすみ、湯上りはさっぱりとしました。
奥会津の魅力を発見し、それを伝える。
奥会津に限らなくても、地域の魅力を発見したり再確認したり
それってすごくおもしろいことだと感じました。
ツアーはあと二回。次回は只見方面です。
さぁて、どこに行こうかな~♪